北米向けデータ通信ケーブル UL認証難燃グレードについて

図:一般的なNEC(NFPA70)およびNFPA79の切り分け

図:一般的なNEC(NFPA70)およびNFPA79の切り分け

北米向けデータ通信ケーブル

北米に向けて機械・装置を輸出する際に必ず目にする「UL認証」ですが、ケーブルについても「UL認証」についても定義があります。UL認証でも「リステッド」と「レコグナイズド」と分類があり、特にリステッドケーブルおよび電線は、各UL製品規格の仕様に加え、米国電気工事規程(NFPA70/NEC)の関連規格にも準拠している必要があります。

 

【リステッドケーブル】

NFPA70(NEC)には、リステッドケーブル・電線の正しい使用に関する仕様が詳細に記載されています。NFPA 79に従い、リステッドケーブルおよび電線は、産業プラットフォーム(電子機器、電気装置、電化製品および機械の内部配線)、また産業インフラストラクチャー(産業用機械や工場での現場配線・フィールド配線) にも使用することが可能です。

 

【レコグナイズドケーブル】

NFPA79-機器内配線用電線(AWM)で定義され、AWMには、工場で完全に配線された電気機器、電気装置、電化製品、制御キャビネット、産業機械での使用を目的としたケーブルや電線が含まれています。AWMはフィールド配線向けではありません。AWMスタイルULラベルが付与されたケーブルおよび電線は、関連スタイル指定で規定されている通り、個々のアプリケーションで使用する必要があります。AWMケーブルは、対応するAWMケーブルの説明(www.ul.com)で記載されているアプリケーションの使用に制限されます。

NFPA70 米国電気工事規程(NEC)

NECの第800条では、「通信回路」という章でデータネットワークケーブルを取り扱っています。この章では、様々な難燃グレードに分類されています。グレードが高いほど、難燃性に関する要件が高くなります。どのグレードにも下位互換性があります(表を参照)。

NEC難燃グレード階層

NEC難燃グレード階層

各認証の適用部分:

【難燃グレード】

・PLENUM(プレナム):プレナムエアーダクト(天井裏)、ケーブルに追加保護なし

・RISER(ライザー):最低2階層間での立上りダクト内の設置

・GENERAL PURPOSE(汎用):一般的なアプリケーション向け。機械・設備でのラダー配線

・RESIDENTIAL(住設向け):住宅や小アプリケーション、小規模配線の機械・機内配線

 

【ケーブルタイプ】

・CMP:エアダクト内でネットワーク通信配線をするケーブルで、ケーブル自体は燃焼せず、火災を引き起こさない

・CMR:階層間の垂直設置で床から床へ火災が広がるのを防ぐケーブル

・CMG/CM:建屋内の最も汎用性の高いケーブル[後藤恵里奈1] で、制御盤、機械・機内配線、ケーブルトレイやプレナム/ライザー以外の配線に適用

・CMX:住宅や小アプリケーション、小規模配線の機械・機内配線用ケーブル